slowlife  山、日常の出来事など徒然なるままに・・・

親子レクin三ッ石山(2016.9.3)

自然に囲まれた雫石の子供達だからと言って自然体験が豊富かというとそうでもありません。
それが中学生、高校生ともなれば部活で時間をとられ、やがて地元を離れてしまえばさらに難しくなります。
だから小学校の親子レクぐらい自然体験をさせてあげたいと思うのです。
春先のPTA学級懇談会で「今年の親子レクはどうしますか?」となったところで、登山でよければ企画しますよと申し出たところ、「じゃあお願いします」とその場で、場所は標高1,466mの三ツ石山、日程は8月27日(予備日9月3日)に決まりました。
6年前にも長男の時に同じことをしているので慣れたものです。

 

6月に先生と下見登山し、迎えた本番が悪天候で順延になり予備日の開催となりましたが、当日は絶好の登山日和。
6年生4人、5年生8人、兄弟参加2人、親9人に先生を合わせた計23人のパーティーです。
特に6年生にとっては最後の親子レクなので思い出深いものにしたいですし、そのためには親も一緒に汗をかかなければならないと思っています。

準備体操は念入りに
(準備体操は念入りに!)
奥産道のゲートをくぐる子ども達。楽しそうです
(奥産道のゲートをくぐる子ども達。楽しそうです!)
面倒見の良いお姉ちゃんたち
(面倒見の良いお姉ちゃんたち)

スタートしてしばらくは奥産道のアスファルトを歩きますが、途中の水場が丁度良い休憩ポイントです。
山の天然水を直接飲む機会はおそらく多くの子供達にとって初体験で「冷たーい」と喜んでいます。
さらに樹林帯の本格的な登山道に入ってからは子供達のテンションも上がります。
「歩きやすい」「気持ちいい」とか声が聞こえ大人も同様に感じているようです。
子供達にとってはフィールドアスレチックのようなもので、冒険心を掻き立てられるのでしょう。さらに岩場に出て展望が効くようになると再び歓声が上がります。
ここでは眼下に見える自分たちの学校の場所や地熱発電所などを教えてあげます。

山の湧水で一休み
(山の湧水で一休み)
森の中の道は気持ちいいね
(森の中の道は気持ちいいね!)
森林限界を超え、展望が開ける
(森林限界を超え、展望が開ける)

ミヤマアキノキリンソウ、エゾオヤマリンドウなどが咲く歩きやすい尾根道がしばらく続きますが、子供達は元気一杯で高山植物にはあまり関心なく賑やかです。
そしてポッカリと開けた三ツ石湿原に出て三ツ石山荘に到着です。
明るく雰囲気の良い山小屋に子供達も興味深々な様子でテラスだったり2階だったり思い思いの場所でお菓子を食べて大休止です。時間が早いのか空いていて良かったです。
三ツ石山荘は無人小屋ですが、トイレもありいざという時の避難場所としても貴重な存在です。
ここまでみんなの足取りは確かで、小屋の鐘を鳴らしたら山頂を目指し全員揃って出発します。

倒木の根に興味津々
(倒木の根に興味津々)
三ッ石湿原に到着
(三ッ石湿原に到着!)
三ッ石山荘で一休み
(三ッ石山荘で一休み)
山頂へ出発前に三ッ石山荘で記念写真
(山頂へ出発前に三ッ石山荘で記念写真)

三ツ石山荘から三ツ石山山頂までは距離はわずかですが急登が続きます。
しかしその分、進むにつれてどんどんパノラマが広がります。
「わー!さっきいた山小屋がもうあそこに見える!」と驚きの声が聞こえます。
そして雲に隠れていた岩手山(2,038m)も次第に姿を現わすようになりました。
すると間もなく急登も終わり、山頂の特徴的な岩場が目の前に現れました。
思わず駆け出す子供達
最後尾の先生も間もなく到着し、全員が無事登頂を果たすことができました。
青い空、白い雲、遠く八幡平まで続く伸びやかな尾根道・・・
その光景の全てに皆が感動したに違いありません。
記念写真を撮り早速お昼にしたいところですが、子供達は山頂の岩場に興味深々で挑戦しています。先生にサポートをお願いしてほとんどの子供達がこの岩場に登ることができました。
きっと一生忘れない経験になったでしょう。
山頂も貸し切り状態だったのでみんなでお弁当を食べることができました。

眼下に山小屋を望みながら山頂を目指す
(眼下に山小屋を望みながら山頂を目指す)
山頂までもう少し。岩手山も見えてきた
(山頂までもう少し。岩手山も見えてきた!)
全員無事山頂に到達!雲も晴れてきた!
(全員無事山頂に到達!雲も晴れてきた!)
山頂の岩場に挑戦する子ども達
(山頂の岩場に挑戦する子ども達)
きっと一生の思い出になるでしょう
(きっと一生の思い出になるでしょう)
雄大なパノラマを眺めながらお弁当
(雄大なパノラマを眺めながらお弁当)
山頂は貸し切り状態でした
(山頂は貸し切り状態でした)
下山するのが名残惜しい
(下山するのが名残惜しい)

下山は同じ道を辿りますが、子供達は山頂を離れるのが心惜しいようで、岩場を見つけては登ったりしています。
帰りも三ツ石山荘で小休止し、奥産道の水場で水筒を天然水で満たしてお土産にし、集合場所の網張温泉国民休暇村に無事戻りました。
ここである子供が網張温泉の無料の足湯に入って行こうと提案。
私も足湯自体初めてだったので娘と共について行きました。
入ってみるとこれが実に快適!
多分、足の疲労にもかなり効果があったのではと思います。
子供達と山の余韻に浸りながら会話も弾み、文字通り地元の自然を満喫することができました。

下山も慎重にね!
(下山も慎重にね!)
お土産用に水筒を湧水で満たす
(お土産用に水筒を湧水で満たす)
下校途中の風景と同じか?
(下校途中の風景と同じか?)
網張温泉の足湯にて「たまらんなー!」
(網張温泉の足湯にて「たまらんなー!」)
コメント: 37
  • #37

    ウエブマスター (木曜日, 22 7月 2021 15:34)

    昔の列車旅は、移動中も面白味がありました。駅にも「名所案内」の看板があり、駅名表示の下にも「●●郡●●村」とか書いてあるのが好きでした。

  • #36

    白州丸 (土曜日, 17 7月 2021 15:24)

    宮城〜岩手〜秋田〜青森と東北縦横断の旅堪能しました。沿線の温泉に入りたい!
    画像加工いいですね!!

  • #35

    ウエブマスター (金曜日, 16 7月 2021 23:49)

    私が描いたと言いたいところですが、撮った写真を加工したんですよー
    でも、文字は女流書家 泉に依頼したものです!

  • #34

    白州丸 (水曜日, 14 7月 2021 16:46)

    産業と共に生きた雫駅の歴史が分かります。駅舎のスケッチも良いですが因みに誰のタッチ?

  • #33

    ウエブマスター (土曜日, 13 3月 2021 11:08)

    徳永さん、了解しました!
    ウエブマスターまでメールいただければ地図を返信いたします!

  • #32

    徳永光保 (金曜日, 12 3月 2021 07:33)

    前山の記事 拝見しました。
    西和賀方面にこの時期にいけるところを探していたので興味があります。だいたい見当はつくのですが
    もしよろしかったらルートの地図をいただけないでしょうか。よろしくお願いします。

  • #31

    ウエブマスター (日曜日, 28 2月 2021 17:38)

    chanmikiさん
    いらっしゃいませ!
    コメントありがとうございます。
    日付は更新日でモナドノックは20日にツアーしました。
    慣れていないと迷うと思うので、メールいただければ私の地図を送りますよ!

  • #30

    ウエブマスター (日曜日, 28 2月 2021 17:28)

    白州丸さん
    長いことコメントに気付かずスミマセン
    東京は大変ですよね。
    ワカサギを食べさせてあげれないのが残念です。
    大願成就の次の回、長女と岩洞湖に行きましたが、またしても大漁でした!
    岩手は恵まれてますよ!

  • #29

    chanmiki (火曜日, 23 2月 2021 21:07)

    初めてコメントします。同じ小学校区、同じピアノ教室だったTです。
    数年前からこのブログを見つけて、感動!尊敬!たくさん学ばせて頂いています。
    本日23日も、「岩神山から田代牧場へ」を真似っこしようと行ったのですが、雪が少なそうで止め、区界駅2番ホームからの牧野へ行こうかとホームまで行きました。迷って結局、桐の木沢山へ行ったのですが、「モナドノック」を見てびっくり!
    でも本日23日じゃないですよね?天気から。
    私も単身赴任で106号を使っていたので、北上高地の、しかも地形のプロの記事、とても興味深く読んでいます。もちろん地元雫石のもです!

  • #28

    白州丸 (土曜日, 09 1月 2021 21:04)

    コロナ禍で気づく事も多く、人と接せず作業をする一次産業やステイホームで地元を考える機会も多苦なりそれが新しい日常と気づくかもしれません。地元愛と働く人に感謝¡¡

  • #27

    白州丸 (月曜日, 28 12月 2020 11:11)

    コロナ禍で始まったこの1年、地表ををすっかり覆ってしまう新雪はしばし巷のゴタゴタも忘れさせてくれます。

  • #26

    白州丸 (木曜日, 10 10月 2019 16:45)

    馬愛の結晶でしょうね!優しい表情が印象的です。

  • #25

    ウエブマスター (火曜日, 30 4月 2019 11:10)

    徳永様
    お久しぶりです!
    コメント有難うございます!
    丸森良かったですねー
    雪もたっぷりで何よりでした。
    そろそろクマさんがウロウロしているようです。先日大松倉で足跡を見ました。お互いに気を付けましょう!
    いつか、ウロコでご一緒したいです!

  • #24

    徳永光保 (日曜日, 21 4月 2019 20:05)

    以前 森林鉄道のツアーでお世話になりました徳永です。本日こちらで紹介されている丸森にうろこテレマークで行ってきました。雪もたっぷり残っていてブナの原生林の雰囲気もよく大変気に入りました。情報参考にさせていただきました。ありがとうございました。

  • #23

    ウエブマスター (日曜日, 22 4月 2018 19:07)

    家の前の桜はまだですが、盛岡はすでに満開。テレマークはこれからが良い季節ですよ!

  • #22

    白州丸 (日曜日, 15 4月 2018 15:59)

    今シーズンのテレマークもそろそろ終わり?桜も咲き始めましたあ?

  • #21

    ウエブマスター (土曜日, 07 5月 2016 12:18)

    白州丸さま
    宮古では恒例のuno大会も盛り上がりました!
    旧道歩きは発見があって楽しいですね!

  • #20

    白州丸 (木曜日, 05 5月 2016 16:03)

    1泊2日の宮古の充実した旅でしたね。女性3名を従え賑やかで大きな天候の崩れも無く良かったです。

  • #19

    白州丸 (日曜日, 06 3月 2016 10:50)

    親子の協力、ほのぼのとして少ない成果でも美味しさがギュット詰まっている事でしょう。

  • #18

    ウエブマスター (日曜日, 10 1月 2016 11:41)

    白州丸さま
    ジムニーで薪運搬!
    こういうのって、田舎暮らしならではの楽しさですね!

  • #17

    白州丸 (土曜日, 09 1月 2016 14:13)

    有り難いプレゼント、ジムニー大活躍ですね!!

  • #16

    白州丸 (土曜日, 26 9月 2015 17:10)

    手を加えた分だけ建物は答えてくれます、又達成感は喜びになるでしょう。

  • #15

    白州丸 (土曜日, 26 9月 2015)

    父と娘の縦走、紅葉が綺麗ですね、山ガールも頑張りましたね!!

  • #14

    白州丸 (土曜日, 15 8月 2015 15:52)

    見事に蘇りました、15年の歴史がしみ込んだテーブル作業中はいろんな思いも浮かんだ事でしょう。我が家は削って(多分電動鉋?)もらいましたが手作業はご苦労様でした。又新しい家族の歴史(汚れ?)が刻まれる事でしょう。帰ってきた家族もさぞびっくり!!

  • #13

    白州丸 (火曜日, 30 6月 2015 10:19)

    テーブル完成おめでとうございます。ここ迄秋田杉を利用できれば樹も喜んでいる事でしょう。無垢板は存在感ありますね!!このテーブルからどんな作品が出来るか楽しみですね

  • #12

    ウエブマスター (日曜日, 17 5月 2015 12:24)

    リタイヤじっちゃん様
    丸森制覇、おめでとうございます!私はタイミングを逃し、今年は行けず残念でしたが、動画を拝見させていただき、行った気になれました!それにしてもクマにはビックリ!!

  • #11

    リタイヤじっちゃん (火曜日, 12 5月 2015 09:27)

    ウエブマスターの丸森ツアー(2013.5.12)でアクセスルートを知ったのは昨年の夏ごろ、それから5月の連休が待ち遠しく長いものでした。途中熊さんの歓迎を受けましたが、楽しく登ることができました。情報ありがとうございました。来冬は須賀倉を頂戴します。(山行記録YouTube”丸森”)

  • #10

    ウエブマスター (水曜日, 29 4月 2015 07:49)

    史実探偵さま、コメント有難うございます。なるほど!奥が深そうですねー。

  • #9

    史実探偵:平素人 (日曜日, 26 4月 2015 00:02)

    はじめまして^^、ウエブ釜石鉱山で検索訪問しました。ホームのお写真を見て、これが私の広報する、『BC.2001年に地球を半周し東北へ降臨した巨大隕石の核!』 かと思うと胸のたかまりを覚えます。よろしかったら、myブログのカテゴリー;巨大隕石(5) &, 巨大津波(4)へ、どうぞ^^!

  • #8

    小岩 (日曜日, 05 10月 2014 14:24)

    シロハヤブサの続編に期待・・豊かな発想に拍手を送ります。

  • #7

    小岩じいじ (日曜日, 05 10月 2014 14:16)

    岩手の旅行記は風景写真の見事さと臨場感あふれる文章にいつも感心しています。次号を楽しみにしています。

  • #6

    小岩 (日曜日, 05 10月 2014 14:06)

    泉ちゃん堂々の3位入賞おめでとう。又1つ話題ができましたね。来年は優勝目指して下さい。

  • #5

    リタイヤじっちゃん (日曜日, 05 10月 2014 10:09)

    体力的に門馬コースは無理ですが、教えていただいた丸森には挑戦させて頂きます。尚、剣ヶ峰山行記録はyouTubeで公開してますがどなたとも知らず貴方の車ときのこ採りの3人には無料出演して頂いでおりますのであしからず。但し誰も見ませんが。(笑)

  • #4

    ウェブマスター (日曜日, 05 10月 2014 00:06)

    いやはや!
    ニアミスしていたわけですね、リタイヤじっちゃん様!やはり早池峰剣ヶ峰、いい山ですよねー!
    今度は、門馬コースにも久々にチャレンジしたいと思っています!

  • #3

    リタイヤじっちゃん  (水曜日, 01 10月 2014 18:16)

    久しぶりに覗いて見てびっくりしました。9月15日早池峰剣ヶ峰で好青年と交差したことを覚えております。あの時の白髪親父がじっちゃんです。初めて登りましたがいい山でした。

  • #2

    ウェブマスター (土曜日, 07 6月 2014 22:03)

    ritzさん、コメント有難うございます!
    阿部館山良かったですよ!来年も絶対行きます!その時お会いするかもしれませんね!今後ともこの隠れ家的HPをよろしくお願い致します!

  • #1

    ritz (火曜日, 03 6月 2014 00:16)

    はじめまして。
    4/13阿部館山の記事拝見しました。素晴らしいところですね。
    4月頭に櫃取湿原や青松葉山界隈を歩き(滑り)、斜面や森の雰囲気に感動しました。北上高地は初めて訪れましたが、また行ってみたいと思っています。
    これからも岩手の山滑りの記録、楽しみにしています。